軽貨物の仕事はいつが忙しい?繁忙期と閑散期について解説
2023年5月19日
さまざまな荷物を配送する仕事である軽貨物運送には、繁忙期と呼ばれる忙しいシーズンがあります。一方で、配送量が減る閑散期もあり、バランスを考えながら業務に携わることが重要です。
この記事では軽貨物の仕事の繁忙期に注目し、閑散期の注意点も交えながら詳しく解説します。
軽貨物運送業の繁忙期とは?
個人・法人はもちろん、大小を問わずにいろいろな荷物を運ぶ軽貨物運送業ですが、常に安定した業務量を維持できる場合もあれば、繁忙期や閑散期によって業務量が左右される場合もあります。
では、軽貨物運送業における繁忙期とはいったいいつを指すのでしょうか。軽貨物運送業の繁忙期は、4つに分類できます。
1.季節性の繁忙期
荷物が増える時期は、季節ごとに分けて考えられます。春は新生活の時期のため、家具や家電製品が売れやすく、引っ越しに伴う配送も多いシーズンです。
入学シーズンでもあり、衣料品の売り上げも多く、通販も活況を呈するためドライバーの確保が必須です。夏になるとお中元が多く、ギフトの配送作業が多くなります。
秋は荷物が落ち着くシーズンですが、初冬目前に行われるブラックフライデーをきっかけに冬はお歳暮やクリスマスのギフト、年末商戦関連の配送が増加します。
季節性の繁忙期は毎年繰り返される行事のため分析しやすく、ベテランドライバーは忙しくなる時期を見越して休暇を取得しています。近年はふるさと納税のギフトシーズンも荷物が多くなり、ドライバーが必要です。
2.有名サイトのイベントによる繁忙期
大手通販サイトは定期的に大型のイベントを実施しています。母の日や父の日など、プレゼントを贈る季節に連動して大きな商戦をかける通販サイトも多く、配送が繁忙期を迎えます。また、有名なゲームやグッズが新発売となる時期も、荷物の配送が一気に増加します。
3.テレビやネットの影響による繁忙期
ドライバーが分析しにくい繁忙期もあります。テレビやネットで特定のギフトが紹介されたり、地域色の強い特産品が紹介されたりするなどの機会があると、急に配送が増加する場合があります。一時的に配送が急増するケースです。
4.社会情勢の変化による繁忙期
新型コロナウィルスをきっかけに、通販サイトの利用が急増したことをご存知でしょうか。ネットスーパーや通販サイトの活用を控えていた高齢者も、積極的にオンラインショッピングを利用するようになっています。
このように、社会情勢の急激な変化によって繁忙期を迎えることもあります。また、台風や豪雪などの自然災害時は荷物が一時的にストップしてしまいます。
交通網の安全が回復すると同時に、一気に配送が増加するため、軽貨物配送業に従事するドライバーは大忙しになります。
繁忙期はドライバーにとってメリット?
繁忙期は配送料が増加しますが、ドライバーにとってはどのように感じるものでしょうか。メリット・デメリットの視点から解説します。
独立しているドライバーにとってはメリット
配送が増加すると体力面では負担が増加しますが、その分収入がアップします。独立しているドライバーは業務をこなせばこなすほど収入が上がっていくので、繁忙期をメリットととらえる方が多いでしょう。
通常はルート配送だけを請け負っているドライバーでも、季節性の繁忙期にはスポット配送の仕事を追加する場合もあります。個人事業主として頑張るドライバーにとって繁忙期は魅力的なシーズンです。
雇用されているドライバーにとってはデメリット
宅配業者に就職し、雇用されているドライバーにとっては、繁忙期はデメリットに感じやすいでしょう。毎月の給与は変動型ではないため、繁忙期は負担が多いと感じる方も多いようです。
残業も多くなります。しかし、雇用されているドライバーは閑散期も安定した給与が得られるというメリットがあります。
閑散期の時期と注意点
繁忙期がある一方で、独立している軽貨物運送業にとっては試練となる閑散期もあります。一般的に繁忙期の前は閑散期になりやすく、収入が落ちる傾向があります。
独立したばかりの方は、繁忙期と閑散期の落差に驚くことも多いようです。しかし、ベテランの軽貨物運送業者の場合、閑散期はオフとして体調管理に時間を使う方が多い傾向にあります。
独立当初は収益の安定化のために苦労する可能性があるものの、繁忙期には雇用ドライバーとは異なり、大きな売り上げを掴みやすいでしょう。閑散期は落ち着いて充電期間にあてることがおすすめです。
閑散期の感覚が掴めるようになったら、時間に余裕のある時期に車の点検や会計業務をまとめて行うなど、メンテナンスを心がけることもおすすめです。
閑散期の注意点とは
閑散期には大幅に収入が下がることも多く、ドライバーとしては不安を感じやすいかもしれません。そのようなときにはスポット配送の仕事を請け負ってみることもおすすめです。
スポット配送は閑散期でも募集が見つかることが多くなっています。短期間で終わる業務のため、繁忙期と繁忙期の間に業務を請け負うことで、収入の安定化にもつながります。
地域によっては天候にも注意を
軽貨物配送業は繁忙期と閑散期のいずれも経験する業務で、地域によっては天候にも考慮しながら業務スケジュールを組む必要があります。
大都市圏内で荷物の配送を行っている場合、豪雪には遭いにくく、冬でも安定して業務を遂行できます。一方で、関東の一部のエリアは40℃近い気温が続く夏を迎えるため、体調管理に気をつけなければ業務中に熱中症となるリスクもあります。
特に荷物を頻繁に受け渡ししていく業務の場合、車の乗り降りを繰り返すためクーラーが効きにくいのです。バイク便も天候に左右される業務のため注意が必要です。
天候はドライバーに大きな影響を与えるため、無理のない配送スケジュールを組むことも大切です。また、自身の配送エリアには問題がなくても、遠方で地震などの災害が発生すると配送スケジュールが交通網の乱れにより遅延しやすくなります。
スケジュールが変動するとどうしても配送業務には負荷がかかるため、普段から「予期せぬトラブルはある」と想定した業務を心がけましょう。
少しでも気持ちにゆとりを持つことが大切です。
まとめ
この記事では軽貨物運送業の繁忙期について、閑散期の視点も交えながら詳しく解説を行いました。独立しているドライバーにとってメリットが大きい繁忙期ですが、繁忙期以外にも地震や予期せぬトラブルなどの影響で配送スケジュールが乱れることがあります。
焦りは事故につながるリスクも高まるため、常にゆとりを持った運転を心がけましょう。
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