軽貨物配送業とは、軽貨物車両を使用して荷物の配送を行う仕事です。近年、インターネット通販の普及や物流の需要拡大に伴い、軽貨物配送業の需要も高まっています。そこで、この記事では軽貨物配送業のメリット・デメリットを解説し、配送業の魅力についてご紹介します。ぜひご一読ください。

軽貨物配送業のメリット・デメリットとは

配送の仕事として近年人気が高まっている軽貨物配送業ですが、業務内容のメリット・デメリットとは一体どのようなものでしょうか。この章ではこれから軽貨物配送業に従事したい方向けに、仕事の詳細を解説します。

軽貨物配送業のメリット

軽貨物配送業は、軽貨物車両を使って配送する業務です。ドライバーの方は一般的な普通自動車運転免許証があれば誰でも従事できるため、中型・大型トラックを使うドライバーには抵抗感がある方でも、安心して働くことが可能です。

実際に軽貨物配送業の現場では、多くの女性ドライバーも活躍しています。また、法人化していなくても独立・開業ができるため、個人事業主として自由に働きたいという方にも最適です。手元に軽貨物車両と駐車スペースを用意すれば、簡単に開業手続きを進められます。

・比較的低い初期費用で始められる

軽貨物配送業を開業するためには、軽貨物車両が必要ですが、中古車の場合なら数十万円で購入でき、運送業許可も比較的簡単に取得することができます。そのため、ほかの業種と比べて初期費用を抑えて始めることが可能です。

・自分のペースで働ける

軽貨物配送業は、委託ドライバーとして働く場合が多く、自分のペースで働くことができます。仕事量や時間帯は自分で調整できるため、プライベートを重視したい方や、副業として働きたい方におすすめです。スポット配送という受注方法もあるので、定期的に単発の配送業務だけをやりたいという方にもあいます。

・未経験からでも働ける

軽貨物配送業は、運転スキルは必要なものの、すでに普通自動車免許証を持っているなら、その要件はクリアしているでしょう。配送業の仕事自体は未経験であっても、荷物を預かり、配送する仕事内容は大変シンプルであり、未経験からでも自由に働けます。

軽貨物配送業のデメリット

メリットが多い軽貨物配送業ですが、その一方でデメリットがあることも知っておきましょう。もしも、自営業として軽貨物配送業に従事する場合には、雇用されているドライバーとは異なり、収入が不安定になる可能性があると知っておく必要があります。

そもそも軽貨物配送業は、委託ドライバーとして働く場合が多く、仕事量や報酬は配送会社によって異なります。そのため、収入が不安定になる可能性があります。また、繁忙期と閑散期の差が大きいため、収入の波が大きくなる時があります。一方で、スポット配送のような業務で収入を補てんすることも可能です。

・体力的に負担が大きい

荷物の積み降ろしや長時間の運転など、体力を使う軽貨物配送業。　天候や交通状況の影響を受けやすいため、体調管理や安全運転に注意が必要です。特に市街地を配送することが多い軽貨物配送業は、交通渋滞を経験することも多くなります。慎重に運転するだけではなく、必ず任意保険にも加入しましょう。

・荷物の破損や紛失のリスクがある

荷物の破損や紛失は、配送業者の責任になります。そのため、賠償責任を負うことになる可能性があることを理解しておきます。また、自動車保険（任意保険）同様に、保険に加入することも検討しましょう。

軽貨物配送業の魅力とは｜未経験からでもチャンスがある

この章では軽貨物配送業について、詳しく魅力を紹介します。

やりがいも収入も大きい

軽貨物配送業は、社会を支える重要な仕事です。荷物を届けることで、多くの人の笑顔に触れることも多く、やりがいを感じられます。また、軽貨物配送業は軌道に乗ると、雇用されているドライバーよりも高収入を目指せることも多く、収入面でも大きなやりがいがある仕事です。

続けやすい

体力が必要な仕事ではあるものの、軽貨物配送業の仕事は自分のペースで働けるというメリットもあります。そのため、スローペースで働くこともできるため、「新しい働き方」を模索することも可能です。多忙なイメージが多いドライバーの仕事ですが、荷物の重さも提携先によって異なるので、女性の方でも長く続けられます。

種類が多い

軽貨物配送業は「荷物を配送すること」が大切な業務ですが、配送とひと言でいっても実に豊富な種類の業務が用意されています。たとえば、宅配代行のような業務もあれば、1つのスーパーや病院と業務提携を行い、決められた食材や医薬品をルート配送するような業務もあります。また、大手配送業者の下請けとして活躍することもでき、業務委託を受けて安定して働くことも可能です。

副業にできる

大型の配送トラックを用意しなくても、軽貨物車両が用意できればすぐに開業ができる軽貨物配送業。スポット配送や曜日を固定した短い勤務時間の業務であれば、「副業」として配送業を選ぶことも可能です。たとえば、日中帯は今のお仕事を、週に1・2回だけ早朝のルート配送を、などの働き方を選択できます。

家事や育児と両立できる

早朝・深夜などの決められた時間だけ配送に従事することができる軽貨物配送業は、家事や育児と両立しやすいため、現在は働きにくさを感じている方でも安心して仕事ができます。まだ子どもが小さい、介護や家事の合間に収入を得たいといった願望も、軽貨物配送業なら実現できるでしょう。

・雇用ドライバーからの独立も可能

現在家事や育児と両立しながら、雇用ドライバーとして活躍している方なら、いずれは独立を目指すことも可能です。自分らしく働くために、雇用時間や荷物の量なども選べます。

まとめ

軽貨物配送業は、比較的低い初期費用で始められる、自分のペースで働ける、そして未経験からでも安心して働けるなどのメリットがあります。一方で、収入が不安定になる可能性がある、体力的に負担が大きい、荷物の破損や紛失のリスクがあるなどのデメリットもあります。軽貨物配送業に興味がある方は、メリット・デメリットをよく理解し、挑戦しましょう。