副業として軽貨物運送業をしたいと考えたときに、どのように始めたらよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

軽貨物運送業は軽車両で荷物を届ける仕事です。

車さえ準備できればいつでも始められるため、副業のハードルが低い点が魅力の一つです。

ただし、副業を始めるときには就業規則を確認し、忘れずに確定申告する必要があります。

本記事では、副業で軽貨物運送業を始める方法と注意点を解説します。

本業と軽貨物ドライバーの両方で働いていきたいと考えている方は、参考にしてください。

副業で軽貨物運送業を始める方法

副業で軽貨物運送業をするにはどうしたらよいのか、始め方を解説します。

軽貨物車両を用意する

まず、配送業務に必要な軽車両を準備しましょう。

レンタルもできますが、基本的に月単位で借りることになるためトータルコスト的には購入がおすすめです。

軽貨物ドライバーのなかで主流なのは軽バンと呼ばれるタイプです。

小回りがきくうえに荷物スペースが広いため、配送や積み下ろしがしやすいメリットがあります。

また車税が安いところもうれしいポイントです。

軽車両を用意したら、あわせて黒ナンバーを取得します。

黒ナンバーは事業用ナンバーのため、つけていないと違法です。

都道府県にある運輸支局と、軽自動車検査協会へ書類を提出して取得できます。

軽貨物ドライバーの求人を探す

仕事を始めるために求人をチェックしてみましょう。

ネットショッピングが普及している現代では、軽貨物ドライバーの仕事は豊富です。

副業として募集している事業所も多くあるため、ライフスタイルに合った求人を見つけてください。

たとえば土日のみ、17時以降が希望などいくつか希望をピックアップして求人を見ることがおすすめです。

配送アプリを活用する

配送アプリとは、荷物を届けたい軽貨物ドライバーと送りたい荷主をつなぐサービスのことです。

Web上で探せるためいつでも案件を確認できます。

配送場所や配送区間、料金などを入力して配達案件を探せることから、希望に沿った仕事が見つかりやすいメリットがあります。

時期やエリアによって求人数が異なるため、複数アプリを活用するのがおすすめです。

副業での軽貨物運送業の働き方

副業で軽貨物運送業をする働き方は主に3つあります。

会社員との副業

会社員との副業は、本業のかたわら軽貨物ドライバーとして働く方法です。

柔軟にスケジュールを設定できるメリットがあるため、平日が仕事なら土日や夕方以降にも稼働できます。

収入源を複数もてるため、今よりもう少し稼ぎたいと感じている方におすすめです。

ただし、本業が休みの日に副業するため実質的な休日が少なくなるため、体力勝負になるでしょう。

アルバイトのかけもち

アルバイトのかけもちとして、軽貨物ドライバーをする働き方です。

時間の調整がしやすいため、並行してアルバイトしやすい特徴があります。

たとえば、昼間にカフェで働いているなら夜間に配送業務を行うことで、安定した収入を確保できるでしょう。

軽貨物運送業はクリスマスや年末などのイベント時に繁忙期なり、案件が増えるケースもあります。

多様な働き方ができるため、隙間時間にも働きたい場合におすすめです。

主婦の副業

軽貨物運送業は主婦でも働けます。

家事や育児の合間に仕事できるため、家庭と両立できる点がメリットです。

子どもを学校に送ったあとの時間帯にも配送業務を行えます。

効率的に収入を得られるため、主婦であっても経済的な自立を実現できます。

最初は隙間時間に始めてみて、時間に余裕が出てきたら早朝や土日祝日などでまとまった時間に働くことも可能です。

働き方によっては収入が増やせるため、柔軟に対応できます。

軽貨物運送業を副業で始めるメリット

軽貨物運送業には柔軟に対応できるほかにもメリットがあるため、詳しく解説します。

未経験でも始めやすい

軽貨物運送業は未経験であっても始めやすいメリットがあります。

特別な資格やスキルが不要で、普通自動免許されあれば誰でも始められます。

指定された場所へ荷物を届ける仕事のため、複雑な作業もありません。

求人もオンライン上の配送アプリを利用すると、スマホ一つで仕事を見つけられます。

専門知識も不要なことから副業としての敷居が低い点が特徴です。

高収入が見込める

軽貨物運送業は、力量次第で高収入が見込めます。

配達の件数や効率を上げることで、収入を増やせるため働けば働くほど稼げるでしょう。

なかでも、スポット案件と呼ばれる単発の仕事は単価が高めです。

深夜や早朝、長距離運転など条件が厳しいことがほとんどですが、うまく仕事できるとさらに収入アップにつながります。

副業で軽貨物運送業するときの注意点

多くにメリットがある軽貨物運送業には、始めるときの注意点があります。

副業できるか確認する

会社員の場合は、現在の職場で副業が許可されているかの確認が重要です。

会社の就業規則や労働契約に副業禁止の記載があると違反になり、処分の対象になる可能性があります。

さらに、許可を得ずに副業をすると懲戒処分を受けるかもしれません。

事前に確認し、必要ならば会社に許可を取ることが大切です。

確定申告をおこなう

副業で得た収入には、確定申告が必要です。

軽貨物ドライバーとしての収入が年間20万円以上あるなら、必ず申告しましょう。

特に軽貨物運送業は収入の一部が現金で支払われることがあるため、申告を忘れるケースも多々あります。

また会社員だと会社がしてくれるため、自分で確定申告することに慣れていない場合もあるでしょう。

正確な収入と経費の記録をとっておき、適切に申告することが重要です。

まとめ

軽貨物運送業は副業として始めやすい仕事です。

特別な資格や知識は不要、軽車両を準備すると軽貨物ドライバーの仕事ができます。

隙間時間はもちろん、土日のみや平日17時以降などライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができる点もメリットです。

働けば働くほど収入アップが見込めるため、収入源を増やした場合にもおすすめできます。

ただし、会社員の場合は現在の職場が副業を許可しているかどうかの確認が重要です。

軽貨物ドライバーとしての収入が年間20万円以上になるならば、確定申告も忘れずに行いましょう。