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軽貨物運送業にはどのような自動車を使うの?作業内容や必要車両とは

2022年11月18日

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手軽に独立でき、需要も多いことから人気の仕事として急成長している「軽貨物運送業」ですが、まだどのような仕事か詳しくご存じない方にとっては、どのようなものを準備するべきかわからないですよね。

今回の記事では、軽貨物運送業の中で最も重要な「自動車」について注目します。

ぜひご一読ください。

軽貨物運送にはどのような自動車が必要?

運送業と耳にすると、大型のトラックをイメージしませんか。

街中で見かける大手運送業の車や、郵便局関係の自動車も、大型で運転が難しそうな車両が多いですよね。

では、軽貨物運送業を営むにあたっては、一体どのような自動車が必要となるのでしょうか。

結論からいうと、軽貨物運送業のネーミングにある通り、「軽貨物車両」が必要となります。

では、軽貨物車両とは一体どのような自動車を指すのでしょうか。

軽貨物車両とは

自動車には色んな種類がありますが、今回解説する「軽貨物車両」とは軽トラックや小さな軽自動車ナンバーのついたバンを指します。

つまり、法律上のカテゴリとしては軽自動車です。

この他に、軽貨物運送業にはバイクも使われており、バイク便と呼ばれる業種も軽貨物運送業の1つとしてカテゴリされています。

日本は税法上のしくみから諸外国と比較すると多くの軽自動車が日常生活の足として活躍していますが、厳密にいうと軽自動車と軽貨物車両は異なります。

軽貨物車両は「貨物」をすることを目的としているため、車両設計が通常の軽自動車とは異なっているのです。

荷物を安全に載せても問題のない設計となっているため、家族がみんなで乗車する向けの車両ではありません。

また、軽貨物車両は税金面でも優遇がなされており、軽自動車と軽貨物車両ではたとえ同じ自家用車両であっても税金には約5,000円程度の開きがあります。

軽貨物運送として開業したい場合に、もしも車両がお手元にない場合には、リース車両を活用することもできます。

軽貨物車両は非常に簡素な造りになっていますが、耐久性には問題なく、荷物を「最大限積み込める」作りになっています。

安全運転と作業効率のバランスに考慮してあるため、通常の軽自動車とは異なると理解しておきましょう。

自己所有の軽自動車を生かしたい場合

車の車検証を見てみると、軽貨物車両は用途上に貨物と記載されています。

つまり、貨物専用の用途に該当しない軽自動車は、そもそも軽貨物車両として転用できないのです。

しかし、心配する必要はありません。現在お持ちの自家用向け軽自動車であっても、開業する方法はあるのです。

それは「構造変更」と呼ばれるものです。

では、以下の2点を挙げて構造変更について解説します。

1.乗用から貨物に用途変更
通常、レジャーなどに活用するために販売されている軽自動車は「乗用」と車検証上に記載されています。

乗用とは一般的な車両用途のことで、家族や個人が楽しく運転できるものです。

お手持ちの軽自動車を軽貨物運送業に活かす場合には、この用途を「貨物」に変更してもらいます。

貨物車両に転用するためには、貨物を乗せられる大きさを確保する必要があること、リアゲートの基準をクリアしている車両であることが必須です。

リアゲートは構造上改造が難しい軽自動車も多いので注意しましょう。

構造変更のためには車両を適切に改造する必要があり、費用がかかります。

ただし、座席を外すだけで完了できるケースもあるので、意外と安価に構造変更が完了できる場合もあります。

2.自家用から事業用への変更
事業用として軽自動車を使うためには、車検証上の自家用区分を事業用へと変更する必要があります。

自家用8車種ではなくなるため、任意保険の切替が必要になります。

黒ナンバーの自動車とは

よく軽貨物運送業についてネット上で検索すると、「黒ナンバー」という言葉が頻出します。

黒ナンバーを街中で見かけることが多いですが、黒色のプレートに黄色い文字で刻印されているナンバーのことです。

黒ナンバーは通常のナンバーとは異なり、貨物運送業向けに使用されているナンバーのため、業務車両であることの証明でもあります。

黒ナンバーを取得しておくと、個人のレジャーや通勤・通学用に取得した車両とは異なるため、重量税などの税金も安くなっています。

税金面での優遇が多い黒ナンバーですが、業務使用する車両はそれだけ酷使する車両であることも意味します。

そのため、任意保険(自動車保険)に加入するときは使用目的として業務用であることを申告する必要があり、通常の自動車保険料よりもやや高めの保険料を支払う必要があります。

しかし、軽貨物車両事態は加入できる車両保険金額も高額になりにくいため、等級が高ければそこまでネックとなる自動車保険料ではないでしょう。

ただし、新車を取得した場合には車両保険金額も高くなりやすいので注意が必要です。

黒ナンバーの取得は軽貨物運送業を営むためには必須であり、付随する税金・任意保険料については十分に理解しておくことがおすすめです。

任意保険は任意、と評されていますが、下請けや業務提携として荷物を預かる場合には、ほとんどの会社が任意保険への加入を契約締結時に確認しています。

万が一の事故に備えて、無保険にならないようにしましょう。

軽貨物自動車を新たに取得する場合のポイント

お手持ちに車両はなく、新たに軽貨物運送業として開業する場合には軽貨物車両の購入が必要です。

では、軽貨物自動車を新たに取得される場合には、どのような点を押さえておくと良いでしょうか。

自動車選びのポイントを解説します。

視界の良さはストレス減に

軽貨物車両に利用できる車体は各メーカーがこぞって販売していますが、おすすめの自動車は「視界が良好」であることです。

毎日運転をする以上、ストレスが少ない車両を選ぶことがおすすめです。

特にワンボックスカーと呼ばれる車体は軽貨物運送業に人気があります。

荷物も積みやすく、フロントガラスも大きいため視界が良好です。

雨・雪など天候が悪い季節も視界が良好だと運転するストレスが減ります。

最大積載量も確認しながら選びましょう。

価格も重要

軽貨物運送業として独立する場合、初期投資はできる限り抑えたいものです。

中古車市場なども見据えながら、お得に初期投資を完了することがおすすめです。

走行距離が伸びやすい業種などでなるべく状態の良い車を買うことが必須ですが、軽貨物車は多く中古車市場にも流通しています。

ぜひチェックしてみてください。

まとめ

この記事では軽貨物運送業に欠かせない自動車について、黒ナンバーについても踏まえながら詳しく解説を行いました。

いかがでしたか、開業のヒントにつながったでしょうか。

需要拡大の一途を辿る軽貨物運送業ですが、開業の際には初期投資の視点も踏まえながら参入することがおすすめです。

 

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