ー軽貨物の契約内容を徹底解説!働く前に知っておきたいポイントー
2025年7月25日
軽貨物業務における契約内容の基本とは
軽貨物配送の仕事は、正社員雇用ではなく業務委託契約や個人事業主としての契約が主流です。初めて業界に入る方にとっては、契約の仕組みがわかりにくい部分も多く、不安を感じることもあるかもしれません。
この記事では、軽貨物の契約形態や確認すべき条項、トラブル回避のためのポイントなどをわかりやすく解説します。これから軽貨物ドライバーとして働きたい方や、副業を検討している方にも役立つ内容です。
業務委託契約とは?
軽貨物業界で一般的な契約は「業務委託契約」です。これは雇用契約ではなく、仕事の成果を提供することに対する契約です。
* 労働時間や働く場所の拘束がない
* 自身の裁量で業務時間を調整できる
* 配送業務ごとの報酬設定(歩合制など)
会社に「雇われる」のではなく、仕事を「請け負う」立場になることが特徴です。
個人事業主としての働き方
契約時には「開業届」を出し、個人事業主として働くケースが大半です。軽貨物用の営業ナンバー(黒ナンバー)を取得し、自分名義の車両で配送業務を行います。
* 確定申告が必要(青色・白色申告の選択)
* 経費計上による節税も可能
* 自己責任での事故対応や補償の用意が求められる
自分で管理しなければならないことが多いため、事前準備と知識が重要です。
契約時に確認すべき主要項目
契約内容をしっかり確認せずに始めてしまうと、後々トラブルに繋がる恐れがあります。以下のポイントは契約前に必ずチェックしましょう。
報酬体系と支払いサイクル
* 1件あたりの単価、または1日ごとの固定報酬
* 支払いのタイミング(月末締め翌月末払いなど)
* ガソリン代や高速代の負担はどちらか
報酬額が高く見えても、経費をすべて自己負担とすると実質の手取りは下がることがあります。
業務内容と範囲
* 配送エリア(固定か、日替わりか)
* 配送時間帯や件数の目安
* 荷物の大きさや重さの制限
想定より重労働だったり、想定外の距離を走ることになるケースもあるので、詳細を確認しておくことが重要です。
契約期間と解約条件
* 最低契約期間(3ヶ月・6ヶ月など)の有無
* 契約終了時の通知期間(1ヶ月前通知など)
* 契約解除にかかる違約金や手数料の有無
契約終了時にトラブルを起こさないためにも、事前に解約条件までしっかり読み込んでおきましょう。
ドライバー側に求められる責任と義務
軽貨物の契約は自由度が高い一方で、個人の責任も重くなります。契約を結んだ後、どのような義務や注意点があるのかを理解しておくことが大切です。
貨物保険・任意保険の加入義務
業務中の事故や荷物の破損は、自己責任となるのが基本です。そのため、多くの企業では以下の保険への加入が求められます。
* 対人・対物の任意自動車保険
* 貨物保険(積荷保険)
* 自賠責保険(法律で義務付け)
保険料はドライバー自身の負担になるケースがほとんどです。
ユニフォームや備品の貸与・自己負担
業務用スマホや制服などについても、貸与の有無や費用負担を確認しておきましょう。
* 制服レンタル料が発生することもある
* スマートフォンは支給または持ち込みか
* 専用アプリのインストール義務
細かな費用が積み重なると、実際の収入に大きく影響する場合があります。
稼働状況や評価制度の管理
最近ではアプリやシステムを通じて稼働状況が管理されていることが多く、ドライバーの評価や割当業務に影響することもあります。
* 配達完了率や遅延率のスコア管理
* 利用者からの評価制度
* スケジュール遵守の重要性
「自由に働ける」とはいえ、一定の業務基準を満たすことが求められます。
トラブルを防ぐための対策ポイント
契約後に「聞いてなかった」「想定と違った」と後悔しないようにするには、いくつかの注意点を押さえることが重要です。
契約書を事前にコピーして保管する
口頭だけでの合意や、契約書を渡されないまま業務を始めるのはリスクが高いです。以下の点を実施しましょう。
* 契約書類のコピーをもらい、内容を保存
* 書面での合意内容をメモしておく
* 不明点は事前に質問して明確にする
特に初めて契約する会社では、信頼性の確認も大切です。
他社との比較を怠らない
同じ「軽貨物業務委託」といっても、契約内容は企業ごとに大きく異なります。複数社と比較検討したうえで、自分のライフスタイルや収支バランスに合った契約を選ぶようにしましょう。
* 固定報酬制か完全出来高制か
* 福利厚生の有無
* サポート体制の充実度
焦って契約を決めず、納得できる内容を選ぶことが成功のカギです。
まとめ:軽貨物の契約内容を理解し、納得してスタートしよう
軽貨物配送の契約内容は、働くスタイルや収入に直結する重要な要素です。業務委託契約である以上、自由度が高い反面、自己責任で管理すべき部分も多くなります。
契約前には、報酬、稼働条件、保険、備品などの詳細までしっかり確認しましょう。そして、契約書の保管や複数社の比較を通じて、安心して働ける環境を整えることが大切です。
「契約書を読んでもよくわからない」という場合は、労働組合や行政の無料相談窓口を利用するのもおすすめです。自分を守るためにも、事前準備をしっかりと行いましょう。
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